堀江貴文「刑務所なう」

堀江貴文の「刑務所なう」を読みました。

この本は、彼が刑務所で服役中の日記で、毎日何を食べたとか、誰が面会に来てどんな話しをしたとか書いてあります。

あえて、感情的な部分をあまり書いていないのかもしれませんが、文学的な要素が無いというか、ネガティブな感情が無いというか、読んでいると刑務所生活をすごく楽しんでいるように思えてきます。

普通の人であれば「なぜこんなことになったのか」とか「なぜこのような思いをしなければならないのか」とかウジウジ考えそうなものですが、そういった考えはほとんど見られません。

「トップガン」の監督が自殺したことを聞いて、
「どういう心境になると自殺したいって思うんだろうな?」
と書いていて、僕とはまったく違う世界に生きている人なのだな、と感じます。普通の人であれば、死にたくなることってけっこうあると思うんですけどね。ましてや投獄されているわけですから。。。

とにかく真面目に仕事をこなして、早く釈放されるために最善を尽くしているといった感じ。目的があり、そこに対して余計な感情は持ち込まず、異常なくらい前向きに行動しています。経営者になるような人間は、こうでなくてはならないのかもしれません。

あと、堀江氏の周囲には人があふれていて、次から次へと面会に来る人が絶えないのも特徴的です。
また、本には堀江氏の日記と合わせて、スタッフの面会の感想なども掲載されているのですが、それが社長が好きで仕方がないといった感じで若干気持ち悪いくらいです。
経済界の嫌われ者といった印象でしたが、それと同じくらい人に好かれる人なのかもしれないですね。

いつも自分の趣味趣向に近い本を読むことが多いので、今回はまったく違う世界を垣間見ることができて、面白かったです。たまには普段読まないような本も読むのもいいかもしれません。