伊藤洋志「ナリワイをつくる〜人生を盗まれない働き方〜」

最近は読書日記のようになっていますが、伊藤洋志「ナリワイをつくる〜人生を盗まれない働き方〜」を読んだので簡単に感想を書いておきます。

この本では、会社員として一つの仕事だけを頼りにするのではなくて、独自の仕事(ナリワイ)を複数作っていこうと提案しています。そうすれば、会社をリストラされたりしても何とか生きていけるので、会社が嫌だけど辞められなくて自殺に追い込まれたりすることがなくなるのではないか、と書いています。

ところどころ理論が飛躍したり、文章が読み難かったりしますが、この手の本が好きな人はそれほど気にならないと思います。

スタンスや内容は、藤村靖之「月3万円ビジネス」と似ています。プロには出来ない、素人だからこそできる仕事があるし、企業が目を付けないようなあまり儲からない仕事を複数やって生活していくことを提案しています。

支出を少なくすることの大切さ

このナリワイで生活していくには支出を少なくすることが大切だと書かれています。ナリワイは、小さなビジネスなので大きなお金を稼ぐことができません。だからまず支出を少なくすることが大切です。

僕も会社員として働く中で感じるのは、新しいビジネスを考えて実践し利益を生むのは本当に大変です。それに比べて経費を削減するのは意外と簡単に出来たりします。

僕もスモールビジネスには、興味があって、どうすれば実現出来るか模索中です。

今現在、実践しているのは家賃を下げることです。食費や電気代を削減しようと思っても、なかなか難しく、効果も薄い。それに比べて家賃は、生活費の大部分を占めています。以前、東京に住んでいた時は駐車場込で10万円近く払っていましたが、今は3万5千円です。3分の1近く家賃を下げることが出来ました。

家賃を下げることの心理的効果はすごく大きくて、高知に来てからは、「会社をクビになっても、なんとかなるだろうな」という気がしています。現在は二人暮しなので、一人当たりの家賃負担額は17500円です。生活費は二人で15万円程度なので、アルバイトでもけっこう余裕を持って暮していけそうです。

高知は、東京に比べてびっくりするくらい給料が低いですが、家賃を下げればぜんぜん問題無さそうです。

ただ、金銭的な面だけを考えた場合は、東京のボロアパートに住んで東京の会社で働くのが一番効率的だとは思います。このあたりのことは大原扁理「20代で隠居 週休5日の快適生活」に詳しく書いてあります。またどこかでもう少し詳しく紹介したいと思います。