ワゴンRのタイヤがパンクして分かったこと

先日、長年乗り続けているワゴンRがパンクしました。

走行中に急にハンドルが重くなって、隣をバイクが走っているような音がしだして「おかしいな」と思って車を路肩に止めたら、前タイヤがぺたんこになってました。

パンクした経験がある方なら分かっていただけると思うのですが、けっこう慌てます。「パンクしたまま走れるのか。スペアタイヤに変えた方がいいのか。自分で修理出来るのか。JAFを呼ぶべきなのか」頭の中がぐるぐるします。

幸いその時は妻も同乗してたので、慌てふためくこともなかったのですが、ひとりでパンクしていたら半ベソかいてたかもしれません。

ワゴンRにスペアタイヤは無い!

パンクしたらスペアタイヤを着けて走ればいいという認識はあったので、車のトランクの下にあったような気がするなぁと思って覗いてみたのですが、ありません。パンク修理キットという、でっかいボンドみたいなボトルくらいしか入ってません。ワゴンRはスペアタイヤが標準装備されていないんですね、パンクになって初めて知りました。

タイヤの凹み具合を見ると、とてもそのボンドみたいなのでは直せそうにないのですが、スペアタイヤは無いし、スマホで最寄りのオートバックスを検索してもかなり距離があるので、ここはそのボンドみたいな修理キットに頼るしかありません。

ワゴンRには、パンク修理キットとしてボンドみたいな液体とシガーソケットに接続させて使える小さなコンプレッサーが付いています。修理方法は、説明書にしっかり書いていますが、実に単純です。

  1. タイヤのバルブを開ける
  2. ボンドみたいな液体を注ぐ
  3. シガーソケットとコンプレッサーを繋いでタイヤに空気を入れる

これだけです。「こんな簡単にパンク修理なんかできるのか?」と半信半疑でやってみたのですが、ぐんぐん空気が入ってタイヤが膨らんでいきます。

「これはイケル!」と思ったのですが、タイヤの上半分は空気が入っていくのに地面に接しているところはぺたんこのままです。10分以上はコンプレッサーを使わないこと!と説明書に書かれていたので10分待ってみたのですが、タイヤの穴が空いていると思われる箇所から、ダバダバ白い液体が溢れてきてしまい、ぜんぜん膨らまなくなってしまいました。

こうなればJAFのお世話になるか、自走して近くのオートバックスに行くかの2択ですが、貧乏な我々には簡単にJAFを呼べない事情がありました。自動車保険にロードサービスを付けてなかったんですね。

タイヤに少し空気は入ったし自走してタイヤ屋まで行こうということで、少しでも空気が入っている状態を維持して走ろうと、コンプレッサーを抜いてすぐに車に飛び乗りオートバックスに向かいます。

相変わらずバイクに乗ってるみたいにうるさいしハンドルは重いのですが、先程よりは少しマシな気がします。ハザードを灯してゆっくり走りながら進んでいると、目の前にガソリンスタンドが!「助かった!」と思って、40歳くらいのオジサン店員に「パンクしちゃったんで修理してもらうことはできますか?」と声を掛けたら「JAF呼びな」と言われてどこかに行っちゃいました。

ですよね~…なかなかドライなんですね〜。わはは。

またゆらゆらとワゴンRを走らせていると、今度は自動車修理工場が!砂漠で三日間彷徨って見つけたオアシスに水を求めるような気分で「すみませ〜ん、助けてください!パンク修理お願いします!」人の良さそうな胸板の厚いオジサンが車の影からひょっこり顔を出して「あ〜、これは修理じゃなくて交換しないと無理だよ」たしかによく見ればタイヤのゴムの部分は外れる寸前で、無理に走行したせいで煙も出ています。「交換は必要だけど、ウチにはこのタイヤは無いから出来ないね」またしても!うぅ、もうこれ以上走るのは無理なのでは…と半ベソかきそうにしていると「向かいにタイヤ屋さんあるから、あそこならやってくれるんじゃない?ウチとは取引無いけど」と笑いながら一言。

次は、次こそはと祈るような気持ちで今度は道路向かいのタイヤ屋へ。今度こそは、チェーン店らしい対応でサクッと交換してくれました。

どうやら、高気圧が足りないのと、タイヤの溝がほとんど無い状態で走っていたのがパンクの原因ではないかとのこと。幸いホイール自体は無事でしたが、パンクした一本と前輪のもう一本を交換して10000円。いい勉強になりました。今回は、パンクしたのが都市部を走っていた時で、また近くに修理工場があったのは本当に幸運でした。

タイヤの高気圧には注意して、スペアタイヤは積んでおこうと学んだ寒い冬の日でありました。